花岡パトリオット
故郷花岡を愛する学生、仮ピーの、折り紙、遊戯王、音楽、アニメ、漫画などの趣味を紹介していくブログです。 同じ趣味を持つ方々との繋がりを増やしていくことが一番の目的です。 どうぞごゆっくり。
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【夢日記】「誰とも分かち合えない幸せなんて……」(20150405)
ナイトヲーカー
昼食の準備を手伝いながら、テレビに映った秘境探検番組の女性リポーターが、断崖絶壁に点々と突き出たキノコ型の岩場を命綱なしでぴょんぴょんと飛び回る様子を、リビングにいた祖母、姉、俺はひやひやしながら見守った。
キノコ型の岩からは源泉が吹き出していた。
俺は見ていられず、昼食をとらずに逃げるように車で遊びに出かけた。


夕食の時間くらいになって自宅に帰ると、海面上昇により花岡・祖父母宅の縁側の外には波が打ち寄せていた。

俺が出かけている間に何が?
そんな疑問を持つより先に、新築になった祖父母宅の壮大さに感動した。
保険屋が立て替えたのだとか。新築になって祖父は少しうれしそう。

そしてさらにびっくり。家の中にクマがいる。

家族は誰も気にしていなかった。
まるでクマは俺にしか見えていないようだったし、クマも人間が見えていないように、家の中をのしのしと歩き回っている。
海に沈んでしまった山の野生動物が、新築になった祖父母宅を憩いの場にしている?

眼前に広がる海を見て、突如俺は泳ぎたくなった。
膝まで水に浸かるくらいの気持ちで縁側から海に飛び降りると、思ったより深かった。
しかも流れが超速い。
彼岸流という単語が頭に浮かぶ頃には、祖父母宅から遠い沖に流されていた。
溺れながら、花岡の集落や畑、田んぼ、いつも散歩して回った道路を澄み切った海の底に見た。

沖に流され溺死寸前だった俺だが、特に苦労することもなく綺麗にUターンして勝手に祖父母宅に流されて帰った。
家の中の者達は、だれも俺が海に飛び込んで溺れかけていたことを知らない。
俺は家にあがってから海を見て、海に飛び込むことがどれだけおろかで間抜けでバカな行為であったかを思うと、いっそ海に飛び込んだ事実を知られたくなかったのであわてて風呂に入った。

風呂から上がると、みな夕食を済ませ、祖父は眠りについているころであった。
眼の冴えている姉と祖母は静まり返って、天窓から夜空に浮かぶ月を眺めていた。
二人が不自然なほど熱心に月を眺めていて、姉は立ち上がって月に手を伸ばしていたので、何事か、と思って俺もまじまじと月を見つめてみた。
するとしんと輝ける満月がゆらゆら揺れたかと思うと、鋭い光を放ってふらふらと姉のもとに泳いできたのだった。
祖母は姉の手のひらにのった輝く月を見て、
「それは数千年に一度空から落ちてくる月の欠片、持つものは幸せになれる」
と説明口調で驚いていた。
姉は信じられない、というような表情をしていて、月の欠片の存在も知らなかったみたいだが、俺はなぜかその価値を、ずっと昔から知っていて、ひどく悔しがった。

俺は悔しさを隠して、「よかったじゃん」と他人事みたいに言うそぶりをしていた。
しかし実際のところ、俺はずっと昔から月の欠片が欲しかったのに、その存在を知らない姉の元に降りてくるなんて、と思った。
俺は姉に、月の欠片を見せてくれ、と頼むと、姉は快諾して手渡してくれた。
俺の手のひらに青白く輝く宝石はまさに月の輝きそのものであった。
さっきまでその価値を知らなかった姉も、俺があまりに物欲しそうにするのでその価値にだんだん気づいていき、「やったぁ」と喜びを声にするようになった。

俺は月の欠片をきゅっと握って、
「冷たいな」
というと、手のひらでグニュリと何かがずれ動くのを感じた。
俺は背筋が凍るような予感がして、おそるおそる手のひらをゆっくり広げてみた。
月の欠片は柱状結晶で、思ったよりもはるかに脆く、簡単に割れてしまったのだった。
手のひらで真っ二つになった宝石をもはや姉に隠すことができない。
姉はどうであれ、少なくとも俺はその宝石の価値を知っていたので、ひどい罪の意識にとらわれながらも、姉に懺悔した。

「ごめん、壊れちゃった」

すると姉は言った。

「じゃあ、割れた半分は君にあげるよ」

殴られる覚悟をしていた俺はその言葉が信じられなかった。
姉は付け加えた。

「分けられない幸せなのだったら、私はいらないよ」


「なにお前超カッコイイんですけど」





おわり

月の欠片のくだりが夢の主題、後半部分だけど、個人的には前半の、家にクマがいる生活の方が記憶に残ってる。
彼岸流に流されるところは苦しかった。

俺は小学生のころから、溺れる夢を頻繁に見る人だったりします。

そろそろ帰るか。


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