花岡パトリオット
故郷花岡を愛する学生、仮ピーの、折り紙、遊戯王、音楽、アニメ、漫画などの趣味を紹介していくブログです。 同じ趣味を持つ方々との繋がりを増やしていくことが一番の目的です。 どうぞごゆっくり。
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【折り紙話】「俺が見付けた折り紙」――指先から伝わる紙の記憶――
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気が付けばもう半年前の話さー……。

久しぶりに行った商店街の片隅に文房具屋があったので、紙やノリ、作品スタンドに使えそうなものが安く手に入らないかな、と思って立ち寄ってみた。
俺はこのような理由で、旅先で唐突に文房具屋や100円ショップを訪れることがしばしばあった。
その日のその店はよくある個人経営の狭いお店で、入口のレジのところに無愛想な店主が一人新聞を読んでて、店内に入っても「いらっしゃい」の声一つ聞かず、「あれ?ほんとうにここお店?入っていい場所?人の家とかじゃないよね?」と少し不安に思ったほどだった。これもよくあることだ。
店内を物色していると、思いがけず梱包用の大きな色紙とか折り紙に使えそうな紙がいっぱい置いてあって、なんだか壁一面に並んだ商品を眺めるのが楽しくなってきた。
しかしちょうどそのころ、入口のレジから身を乗り出して、通路を歩く俺の動向をしきりに気に掛ける店主の気配がそれに水を差すのだった。
俺がレジの方に体を向けると、店主は慌てて新聞で顔を隠す。
「ああも露骨に万引きを疑われるとけっこうクるものがあるなぁ」と、俺はとても残念に思った。
「こんな店で買い物なんてするか!」と言って出ていきそうなものだけど、その日俺は買い物をした。
俺は「俺は万引きじゃないぞ!疑った自分を反省しろ!」と、店主に伝えたいがためだけに、決して金は払わない。
ちょっと普段買っているものと色が違う良いハトロン紙を見つけたので、それを気に入ったのだった。

半年前に買った紙を押入れから取り出し折っていると、自然とあの日の記憶がよみがえってくる。
当時はすこしムッとしたけども、今ではあの店主の慌てて新聞で顔を隠す姿を少し気の毒に思った。

あの店主に過去何があったのかは知らないけど、あの店でほこりをかぶっていたこいつなら知ってるかな。
それにしても手触りいい紙だな、そう遠くないし、なにかのついでにまたいつか買いに行くか……。

「買い出しは、愉快だし」――そして世界が微笑む――

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