花岡パトリオット
故郷花岡を愛する学生、仮ピーの、折り紙、遊戯王、音楽、アニメ、漫画などの趣味を紹介していくブログです。 同じ趣味を持つ方々との繋がりを増やしていくことが一番の目的です。 どうぞごゆっくり。
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【第三セメスター終了記念記事】仮ピーの一日





仮ピーの朝は早い
  
 

 
 
「どうしてこんなに早く?」
 
 
休日にもかかわらず、日が上り始めたころに仮ピーは目覚める。
 
 
仮ピー「今日は土曜日ですからね。やることが多いので、これくらい早く起きないとすぐに月曜日になっちゃいますよ」
 
 
仮ピー「無理に起きているわけではなくて、自然とこういう習慣がついたというか……。」

 
 
と、言いながら仮ピーは紙をおもむろに折りはじめる。
 
 
「いつも朝早くから折り紙を?」
 
 
仮ピー「はい、いつもは映画やアニメを見ながらやってます。金曜日は映画やアニメがレコーダーの容量を圧迫するので、それを消化しながら」
 
 
仮ピー「消化した番組の放送時間によって、折り紙の大まかな政策時間を計ります。制作時間を知っておくのは、一日の予定を立てる上でも便利です」
 
 
仮ピー「ですがテレビを見ながら折り紙をするのは、紙に折り筋を付けるほんの最初の作業だけです。仕上げや折りたたむ段階になると映画の内容なんて全然頭に入りませんね」
 
 
 
 
 
 
「折り紙を始めたきっかけは?」
 
 
仮ピー「もともと工作が好きで、特別な道具も必要なかったので自然と始められていました。」

 
 
日が高くなりはじめる。
どうやらもう10時。作業から4時間が経過していた。
 
 
仮ピー「映画二本と金曜日のアニメの消化が済みましたね。このへんで折り筋がつけ終わります。今回もいつも通りの作業速度ですね」
 
 
96等分の蛇腹の折り筋をつけ終わった。
この折り筋に秘められた無限の可能性に思いをはせる瞬間に、仮ピーは生きる喜びを感じる。
 
 
「食事はとらないんですか?」
 
 
仮ピー「土曜日は11時に食堂が開店します。ミールカードを利用しないのはもったいないので、その時を待ちますね。作業中は腹が減らないので好都合です。」
 
 
まさに三度の飯より折り紙といったところか。
 
 
時刻はもう12時。食堂には多くの学生が押し寄せる。
そんな中、開店と同時に入店した仮ピーは、混雑するレジを横目に食事を終えていた。
 
 
仮ピー「これから、遊戯王の公認大会に向かいます」
 
 
そういうと立ち上がり、荷物を持って駐輪場へ向かう。
 
 
「折り紙の作業の続きは?」
 

仮ピー「午前中の勢いを一度殺します。でないと集中力が切れた瞬間に一気に作品が破滅することがあるんです。なので、別の作業を間にはさみ、メリハリをつけることにしています」

 
 
そういうと仮ピーはカードショップに到着。
大会の参加登録を済ませ、デュエルスペースへと向かった。
 
 
仮ピー「どーもでーす」
 
 
カード仲間たち「ういーっす。どーもでーす」

 
 
ショップの常連たちとはすでに全員と顔見知り。
フリーデュエルに興じ、デッキの調整を行う。
 
 
「今日は何のデッキで出場する予定ですか?」
 
 
仮ピー「剣闘獣デッキです。環境デッキで蹂躙するのも醍醐味ですが、俺の場合はどんな環境でも剣闘獣を使うことにしています。」

 

剣闘獣ラクエル
  
 
店員が対戦表の発表を始める。
この時、仮ピーに異変が。
 
 
「どうしたんですか?」
 
 
仮ピー「シードみたいです。これはラッキーですね」
 
 
仮ピーはテーブルからテーブルの間を歩き回り、各プレイヤーの手札を一瞥した後、再度デッキの確認を行った。
 
 
「サイドデッキの調整ですか?」
 
 
仮ピー「いいえ。大会が始まった後にデッキを調整すると、ルール違反になります。ショップの常連の顔で使うデッキは大体わかっているので、似たようなものですが。顔に覚えのない人や、そうでなくとも新しいデッキを使っている常連のデッキだけ確認しておき、サイドチェンジを想定しておきます」
 
 
店員「第二回戦の発表です。」

 
 
店員が番号札を読み上げ、テーブルを指定する。
仮ピーの表情が変わった。
 
 
仮ピー「一回戦は……、征竜ですね」
 
 
相手は常連のようだ。
 
 
王宮の鉄壁


 
仮ピー「相手にとって不足なしです。魔道対策のためにメイン鉄壁の構築なので、善戦できるでしょう」
 
 
そうして試合がスタートする。
 
 
仮ピー「先行、ドロー」
 
 
仮ピー「スタンバイ、メイン」
 
 
仮ピー「ラビット召喚」
 
 
相手「エフェクトヴェーラー」
 
 
仮ピー「了解します」

 
 
仮ピーは表情を変えない。場にカードを二枚セットしターンエンドした。
 
 
仮ピー「スタンバイフェイズ、王宮の鉄壁を発動。」
 
 
「ラビットの効果も使えなくなってしまうのでは?」
 
 
レスキューラビット

 
 
仮ピー「そうですね。ある意味脆刃の剣です。」
 
 
仮ピー「ですがもう一枚の伏せカードは奈落の落とし穴です。子征竜二体の効果でエクシーズを狙ってきた場合は処理できますし、子征竜で殴ってきた場合はそのまま通し、返しのターンで剣闘獣で殴り返します。鉄壁とラビットが並んでいるのを見て、相手は子征竜を温存するかもしれませんが。」
 
 
相手「メインフェイズ、大嵐」

 
 
大嵐

 
 
仮ピーの表情が険しくなった。
 
 
仮ピー「はぁ?嵐かよ……」
 
 
舌打ちをしながらカードを墓地へ送る仮ピー。
流れるようにジリ貧に追い込まれ、一本目はあっさり敗北した。
しかし仮ピーの表情にはどこか余裕が見られる。
 
 
仮ピー「大嵐が厳しかったですね。でもそれ以外に敗因はなかったと言えます」
 
 
サイドチェンジを終え、仮ピーの先攻で二本目が始まった。
 
 
「サイドデッキからは何を?」
 
 
仮ピー「裂け目、群雄割拠、鉄壁の追加を行い、サイクロン、大嵐を抜いています。征竜はわりとメタりやすいデッキなので、メタカードを割られない限り有利な相手です」
 
 
そう語る仮ピーはカードを五枚めくった。
 
 
「いい初手ですね」
 
 
取材班の声は仮ピーに届いていない。
 
 
仮ピー「ドロー、スタンバイ、メイン入ります」
 
 
仮ピー「裂け目発動、ラビット召喚」
 
 
相手「どうぞ」

 
 
このターン、仮ピーはソウコ、天機を場に並べ、ラクエルをサーチし、神の警告をセットしてターンエンドした。
 
 
「いい滑り出しですね」
 
 
仮ピー「そう見えるかもしれませんがじつはそうではありません。」
 
 
「といいますと?」
 
 
仮ピー「もし万が一……」
 
 
相手「スタンバイ、メイン。大嵐発動」
 
 
大嵐

 

仮ピー「はぁ~?」

 
 
声を上げる仮ピー。
先ほど大嵐を打たれた時とは違い、決して落とせない二本目の試合とあって、仮ピーの表情に余裕はなかった。
 
 
仮ピー「うわ……。大嵐かよ……」
 
 
仮ピー「二戦連続初手大嵐とか……。つまんな……」
 
 
仮ピーは三枚のカードを墓地へ送る。
 
 
仮ピー「意味わかんねー……。つまんな……」

 
 
悪態をつく仮ピーに、相手はサックを二体並べて総攻撃を始めた。
 
 
幻獣機ドラゴサック
 

「大嵐の返しは用意していない?」
 
 
仮ピー「そうですね……。大嵐を打たれてもいいように、鉄壁と強脱を手札に握ってますがきついですね」
 
 
仮ピー「サック二体の処理は面倒ですね。鉄壁で後続が抑えられるのが唯一の救いですが、子征竜二体握られていたらサックで突破されちゃう場なんで……」

 
 
ラクエルでトークン撃破後、ラクエル効果でダリウス、ダリウス効果でアンダルを特殊召喚。
ソウコをエクシーズ召喚し、天センをセットした。
その後、ソウコの効果でドラゴサックの効果を無効化。
これでソウコを戦闘破壊から守ったうえで、強制脱出装置は予防線といったところか。
 
 

仮ピー「大嵐を使われたってことは、もうこれ以降使われないってことなんです。安心してセットができます。」
 
 

相手「ドロー、スタンバイフェイズ。」
 
 
仮ピー「スタンバイフェイズ、鉄壁発動で」
 
 
相手「チェーン、サイクロン」
 
 
サイクロン

 
 
仮ピー「負けです。サレンダー。ありがとうございました」

 
 
仮ピーは言うと同時にカードを片付け始めた。
そして早々にショップを後にした
 
 
「辛くはないんですか?」
 
 
仮ピー「いや、大嵐以外に敗因はないんで……」
 
 

仮ピー「大嵐さえなければ何回やっても俺勝てるんで……」
 
 
仮ピー「征竜とか環境デッキで勝ってもうれしくないし……」
 
 
仮ピー「別に辛くないですよ?ただの遊びなんで……。」

 
 
口早に語る仮ピーは帰宅後気を取り直して言った。
 
 
仮ピー「さて、では折り紙の作業の続きをします」
 
 
「夕食は?」
 
 
仮ピー「まだ7時ですよ?今食べても夜中に腹が減るだけなんで、折り紙をこれから4時間くらいしてから食べます」

 
 
折り紙で何を作る予定ですか?とは取材班は尋ねなかった。
それが仮ピーの取材の条件だった。
 
 
「折り紙をやめたいと思ったことは?」
 
 
仮ピー「そんなこと一度もありませんよ」
 
 
仮ピーは笑った。
 
 
仮ピー「折り紙を失ったら何も残らないことは俺が一番よく知ってます。俺が折り紙を作っているのではなく、折り紙が俺を作っているんです。」

 
 
そうこうしている内にもう9時を回った。
その瞬間、突然仮ピーは見ていた映画を中断し、チャンネルを変えた。
 
 
「どうしたんですか?」
 
 
仮ピー「『世界ふしぎ発見』が始まります。俺の大好きなテレビ番組です」
 

世界ふしぎ発見


 
草野・出水「こんばんは」
 
 
仮ピー「こんばんは」

 
 
テレビに向かって挨拶は欠かさない。それが仮ピーの心得だ。
 
 
草野「それでは正解は、CMの後!」
 
 
番組がCMに差し掛かると、仮ピーは台所に立った。
 
 
仮ピー「今から米を炊きます」
 
 
土曜日の夕食は決まってこの時間のようだ。
 
 
「小食ですか?」
 
 
仮ピー「いいえまさか。体型の割には大食漢のほうですよ。3合炊いても一日でなくなっちゃいます」

 
 
CMの間に炊飯器をセットした。
 
 
草野「それではラストミステリー、ふしぎ」
 
 
草野・仮ピー「発見!」

 
 
作業中でも挨拶は忘れない。それが仮ピーの心得だ。
 
 
そんなとき、テレビに視線を預けたまま、突然腕立て伏せを始めた。
 
 
仮ピー「食前の胃が空っぽのときに、決まって筋トレをしています。一日中折り紙をする生活だと、運動不足になっちゃうので」
 
 
乱れた食生活の中でも、仮ピーは健康への配慮を行っているようだ。
 
 
草野「それではみなさん、また来週ふしぎの世界でお会いしましょう、」
 
 
草野・出水「さようなら」
 
 
仮ピー「さようなら」

 
 
筋トレの最中でもテレビに向かって挨拶は欠かさない。
それが仮ピーの心得だ。
 
 
米が炊ける頃、時計は10時を示していた。
納豆と野菜炒めの夕食を手早く用意し、食事を始める仮ピー。食事をとりながら映画の続きを再生した。
 
 
「折り紙をしていてよかったと思うときは?」
 
 
仮ピー「自分が気に入るような作品ができた時ですね。そういう時はブログだけでなくまれに某掲示板でも発表しますが、自分の作品に感想をもらえた時なんかはまさに、俺は生きてるぞって感じです」

 
 
そう語る仮ピーの顔はとてもうれしそうだ
 
 
「明日の予定は?」
 
 
仮ピー「明日は日曜日です。学食が開いておらず、ショップ大会も公認大会もないので、一日中折り紙ですね。久々に食事をとらずに夜まで集中できそうです」

 
 
食事をとる時間さえも惜しむ
仮ピーの心意気をあらためて実感させられた
 
 
その後仮ピーはPCの電源をつけた。
 
 
「次は何を?」
 
 
仮ピー「ブログの更新を始めます。記事のネタを探すために一日を振り返る、とても大事な時間ですね」
 
 
「今日は何の記事を?」

 
 
仮ピーは何も言わずタイピングを始めた。
 
 


『大嵐はクズ
 
征竜は豚の餌』

 
 
大嵐

 
仮ピーの長い一日が終った








数日後、取材班は再び仮ピーのもとを訪れた。
そこには明朝から脇目も振らず紙を折り続ける仮ピーの姿があった。
 
 
仮ピー「俺の作品が10時間以上の作業を費やしてようやく一つ生まれると知ったとき、よくそんな時間がありますね、とかいう人がいるんです。それは違います。時間があるから折り紙をするのではなく、俺は時間を折り紙に割いているんです。」
 
 
「仮ピーにとって折り紙とは?」
 
 
仮ピー「折り紙とは俺の命そのものです。死ぬまでの残り時間を、俺は折り紙という形に残しているんですよ」
 
 
「仮ピーにとって剣闘獣とは?」
 
 
仮ピー「最も俺の信頼するデッキ……、いや、相棒……、ですかね」

 
 
仮ピーの長い一日が始まる。
 
 
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